営業職をしていると避けては通れないのものの代表的なものに「嫌な客」との対峙があると思います。
私は新卒で入社した会社で営業一筋で勤務し続けて15年、現在も営業職として日々いろんなお客様と接しています。
この15年間で「嫌な客」にたくさん出くわしてきましたが、ちょうど現在進行形で最新の嫌な客と対峙しているところですので、私が経験した対処法、現在実践している対処法について記載していきたいと思います。
このお客様は私の経験上よくいるタイプの「嫌な客」ですので、同じタイプのお客様に手を焼いている営業職のあなたの参考になれば嬉しく思います!!
目次
1.現在対峙している最新の「嫌な客」はこんな人物
私が現在対峙している最新の「嫌な客」の特徴について列記します。
- ルート営業先中小企業(製造業)の男性課長
- 常に高圧的。
- 基本真摯に話を聞こうという気が無い。
- なのに困った時だけ急ぎの対応を要求してくる(しかも態度は上から)
- 面倒な仕事は「勉強のため」と言い、たいていの事は部下にやらせる
- だけど購買の決裁権を持っている(これが厄介)
- なので価格折衝の局面になると急に商談に入ってきて、とにかく値切ってくる。
- いくら値引きしても高いと言う。
- こっちがかなり貢献している案件でも、安値を提示したコンペチターがいると節操なくそのコンペチターに発注する
- 社長に対して影響力がある。そのせいか社長にタメ口をきいている。
- アウトプット能力が低いのにメールは絶対使わず、電話専門。メールは見る専門。
- それで後々自分の意向と違う状況になってくると「俺はそんな事言ってない」と平気で言う。
- 目上と判断した相手には敬語を使っている(それなら社長にも敬語使え!)
2.私が紹介する対処法
ここからはこの「嫌な客」との対峙の中で私が経験した対処法、現在実践している対処法についてお伝えしていきます。
1)なるべく関わらなくて済むように仕事の仕方を考える
まず一番気軽に実行できて即効性があるのがこれです。
自分の精神衛生を良好に保ち、取引を維持出来て一番理想に近い形を実現できると言えます。
現在この「嫌な客」が属する会社と進めているプロジェクト案件があり、「嫌な客」はこのプロジェクト案件の主要メンバーです。
この案件でもこれまで金額交渉において散々攻撃されてきました。。
すなわち、この「嫌な客」との関わりをいかに少なくするかが、この案件の成否を握っています。
今回のプロジェクトでは先方の社長が、たまたま私と同年代の物腰の柔らかく話のしやすい人物を案件窓口担当に任命してくれるというラッキーな状況になったことで、現在私はこれまでと比較して格段にいい精神衛生状態で案件に取り組む事が出来ています。
今回はたまたまラッキーだったのですが、日頃からこうなる様に仕向けて行く事は大事だと思います。自分がプロジェクトに入ってほしい人に日ごろから「今こんな案件やらせてもらってるんで、知識を貸してください」とか根回ししておいたりすると、メンバーに入ってくれていたなんてこともあると思います(決めるのは相手のお会社なので、そうなってくれれば儲けものです)。
2)やはり毎回仕事のネタは準備しておく
私はルート営業をしていますので、この「嫌な客」の会社には週1~2回は必ず訪問しなければなりません。そして購買の決裁権を持っているこの「嫌な客」を毎回訪ねざるを得ません。
なかなかのストレスです。。
ただでさえ喋りにくい相手。。丸腰で挑むのは当然ながらリスキーです。
特に何も準備せず顔だけ出すと、「なんか(お困り事とか)ありますか~??」⇒「無い」くらいで会話終了してしまいます。。
ですので新商品の情報持っていったり、案件の進捗状況をまとめていったり、何でもいいので「仕事のネタ」は準備していきます。そうすると向こうも課長という立場上、少しは話を聞く姿勢は見せざるを得ません。
新商品情報の場足だと価格が思ったより安かったりすると、「正式見積出して」とか「とりあえず(試しに買うから)1個持ってきて」とか意外と簡単に話が進展したり、成果につながったりする事があります。
私の経験上こういうタイプの相手はその製品のルーツとか技術的な話とかはどうでもよくて「めんどくさい事したくない。楽に成果を出したい。」と思っている人が多い印象があります(偏見かもしれませんが)。
ですので、嫌な相手ほど「相手が楽に成果を出せるように動いてあげる」と以外と簡単にこちらの成果にもつながったりします。
ムカつく相手の手助けをするのは癪に障るかもしれませんが、「かわいそうな人だから助けてあげよう」という気持ちで対応するとだいぶ気持ちが楽になりますよ!
要は逆に上から目線で接してあげるのです(笑)
3.上記対処法の自身への貢献度
前述したように1)、2)共に私にはかなり効果がありました!!
営業ストレスが減ると、日曜夕方から始まる憂鬱度の劇的な軽減、それに伴なう家族への態度の改善(明るく楽しく接することが出来るようになる)が見られ、いい事しかありませんでした。
最高です!!
あなたも対応に行き詰っているのであれば、一度試してみてはいかがでしょうか?
2)については日ごろから同様のことを実践されているとは思いますが、私自身「やはり大事だ」と再認識しているところです!
4.おすすめしない対処法
前述のような成功事例だけでなく、おすすめしない対処法もありますのでご紹介しておきます。
1)単純に避ける
言うまでもないかもしれませんが、これはリスキー過ぎます。
会社対会社のお付き合いなのにこの対応一つで今後の取引が無くなりかねません。
特に今回の私のケースである、相手が何らかのキーマンである場合はなおさらです。
「嫌な客」より目上の人物とよほどのコネクションがある場合等でないと、ほぼいい結果が訪れることは無いでしょう。。
これは長い営業人生の中でも実行したことはありません。
よほどの勝算が無い限りはやめておきましょう。
2)世間話
私も距離を縮めるための定番方法のように思っていたのですが、今回の「嫌な客」のようなタイプの相手には効果的では無かったです。
相手は仕事上で自分に有益な話にしか聞く耳を持たないので、対応するのがめんどくさいのでしょう。逆に機嫌を損ねてしまうことがありました。。
ただし、相手からしてきた場合は当たり前ですが耳を傾けて話が広がるように頑張ってみて下さいね!!
5.まとめ
営業はいろんなタイプの人と対峙しなければならず、ストレスがつきものの大変な職種です。
それでも15年続けてやってこれたのは「会社の利益を支えているのは俺たち営業職だという自負」と、やはり一番は「大きい仕事が取れた時の達成感、安堵感、これを経験出来る」からだと思っています。
今回の記事があなたの営業ストレス軽減に少しでも貢献できれば嬉しく思います!!
しんどい仕事ですが、「心の中では上から目線」でお互い頑張りましょう!!